
注入剤による治療フィラー [ヒアルロン酸によるしわとり治療] |
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失われた弾力を取り戻す、注射によるアンチエイジング
しわやたるみのほか、鼻や顎、唇などの形を瞬間で補正できる方法として、非常にニーズの高い治療法が注射による注入剤治療です。しわやたるみを改善するアンチエイジング療法として、また窪みを改善したり、シャープな顔やメリハリのある顔を作るための美容整形療法としても用いられています。注射による注入という非常に手軽な方法のため、現在ではどちらの目的にも使用される頻度が高くなっています。
注入に用いられるのは、皮膚の真皮層に存在しているムコ多糖の一種である「ヒアルロン酸」。皮膚の真皮層に存在するヒアルロン酸は、皮膚内でタンパク質と結合して、細胞の隙間を埋める働きをし、皮膚組織の水分保持・潤滑性・柔軟性に役立っています。水との親水性が高い物質で、保水力が高く、肌のハリや弾性を保つために欠かせない重要な成分です。ところが、そんな重要なヒアルロン酸は、加齢によって徐々に減少してしまいます。減少に伴い、真皮の水分量も減少。肌に潤いがなくなり、しわがどんどん悪化してしまいます。
注入療法に使用されるヒアルロン酸は、モノサッカライドDグルコサミドグリカンとNアセチルDグルコサミノグリカンという物質から生成された動物性蛋白質を含まない、生物高分子物質です。体積の約6000倍もの水分を吸収する、驚異的な保湿力が特徴で、皮膚内に注射すると元から存在するヒアルロン酸と融合してふっくらと自然なふくらみをつくり、しわの目立たないハリと潤いのある皮膚に変えてくれます。
体内組織への適合性も高く、注入後は自然に皮膚組織に融合します。少しずつ水分に変化していき体内へ残留せずに消滅していきますので、ヒアルロン酸注入療法は、永久的なものではありません。注入の効果を持続させる為には、定期的に注入する必要があります。
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ヒアルロン酸が登場する前は、注入剤にはウシ由来コラーゲンが用いられていました。しかしヒアルロン酸のほうが、吸収までの時間が長く、事前にテストの必要もありません。また、アレルギー反応が出る確率もほとんどないことなどから、現在はヒアルロン酸が注入剤の主流になっています。
ヒアルロン酸製剤は、元々国内において白内障の手術補助剤および変形性膝関節症の治療剤として長く使用されていたものでした。安全性が極めて高いことは多数の臨床経験から保証されています。アレルギー反応もありません。ヒアルロン酸は本来、皮膚の中に存在してその潤いを保つ働きがあるため、注入によって保湿効果も期待できます。
ヒアルロン酸は、しわであれば、額、眉間、目尻、鼻や口周囲、顎、鼻唇溝、マリオネットラインなどに注入します。
しわ以外では、鼻を高くする、あごをくっきりとシャープにする、こめかみの凹みやニキビ跡の陥没を改善するなどの施術に用いられています。ヒアルロン酸には分子と分子の結びつきの強いものから弱いものまで、いくつか種類があります。
ヒアルロン酸はいくつもの分子が集まってできますので、粒子が大きいものから小さいものまであると考えると分かりやすいと思います。
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![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p91_01.jpg) |
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例えばしわ改善の施術では粒子の大きさが異なる3種類のヒアルロン酸(スウェーデンQ-med社製レスチレン、パーレーン)が用いられています。浅いしわ、目元には粒子の小さいレスチレンタッチ、中程度のしわにはレスチレン、深いしわには粒子の大きいパーレーンなど、しわの箇所や状態によって使い分けています。
ヒアルロン酸は、粒子が大きくなるにつれ、残存期間も長くなるため、最も粒子の大きいものは、しわ改善のほか、鼻を高くしたり、顎の形を整えたり、唇のボリュームを増すなどの美容術に多用されています。
いくら手軽な療法とはいえ、注射を用いた注入療法のため、注入時には痛みが伴います。しかし、注射はすぐに終了するのでほとんどの方は麻酔なしで大丈夫です。
施術後はまれに内出血をおこす場合がありますが、もしなったとしても自然治癒するものなので大丈夫です。また、打撲や圧痛、違和感など、注入部位に反応がみられる場合がありますが、ほとんどが1〜3週間以内にはなくなり、後遺症が残った症例はありません。注入当日は、熱めの風呂、サウナ、アルコールの摂取は避けます。化粧も避ける必要がありますが、いずれも翌日からは行っても構いません。
ヒアルロン酸注入後3〜4日経っても、なんら症状の改善がみられない場合は、状態によって追加注入をする場合があります(但し最初の注入から、2週間以内に限ります)。妊婦や授乳中の人、製剤中の成分にアレルギーを持つ人、筋弛緩剤や筋弛緩作用のある薬を服用中の人には、注入療法は向きません。
1回の注入による効果の持続期間には、個人差がありますが約6カ月が目安です。すでに述べたように、ヒアルロン酸には徐々に体内に吸収されてしまう特性があります。そのため、効果を持続したいのであれば、継続して注入を行う必要があります
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注目の新注入剤(ヒューマンコラーゲン)
ヒアルロン酸に並ぶ注入剤として、注目を集めているのがヒト細胞由来コラーゲンのヒューマンコラーゲンです。これまでも、注入剤として牛皮由来のコラーゲンが使用されていましたが、狂牛病によりあまり良いイメージを抱かない人が増え、敬遠されるようになってしまいました(実際には、牛皮由来のコラーゲン製剤と狂牛病の感染・発症に関連はありません)。
また牛皮由来コラーゲンを使用する際は、皮内テストが必要なことなどから、テストが不要のヒアルロン酸が注入剤の主流となり、コラーゲンの使用頻度は減少しています。
そんな中開発されたのが、人間の細胞を培養して作成した「ヒト細胞由来コラーゲン」。新生児の皮膚から培養した線維芽細胞を抽出し精製したコラーゲンを含む注入剤として「コスモダーム」と「コスモプラスト」の2種類があります。ヒト細胞由来コラーゲンは人間の細胞から作られているため、狂牛病などを気にせず治療を受けることができるほか、アレルギー反応も起こりにくく安全です。
ヒアルロン酸と同様、6カ月〜1年で徐々に吸収されてしまいますが、残存率は今までより長いといわれています。
コスモダームは高純度のヒト細胞由来コラーゲンをリドカイン含有生理食塩液に分散した注入剤です。
一方コスモプラストは、高純度のヒト細胞由来コラーゲンをグルタルアルデハイドで架橋し生理食塩水に分散した注入剤。
コスモダームは真皮の乳頭層に、コスモプラストは真皮の中層部から深部に注入するもので、いずれもニキビ跡やしわの改善に向いています。皮膚の薄い層に注入できるため、目元などのデリケートな部分にも使用可能。ヒアルロン酸の粒子が細かいものでも対応できない部位に用いることができ、かつヒアルロン酸よりも仕上がりがソフトで滑らか。皮膚の薄い人にも向いています。ヒアルロン酸よりもややコストがかかりますが、皮内テストも不要のため、従来のコラーゲンよりも使用しやすく、今後ニーズが高まる注入剤といえます。
(院長:杉野宏子)
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| *ヒアルロン酸の治療手順* |
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洗顔を済ませておきます。 |
![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p91_02.jpg) |
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局所の消毒をし、医師が部位や希望の状況を確認します。 |
| (3) |
注入を少量ずつ行います。途中で確認のため鏡 で見ていただきます。その後仕上げの注入を行います。 |
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【ダウンタイム】
ほとんど全ての人にありませんが、デリケートな部位には赤み、あるいは内出血が数時間から数日残る場合があります。当日はお化粧をしないでください。また術直後に注入部位をおしたりマッサージなどはしないでください。ヒアルロン酸の追加注入はおよそ1ヶ月後から可能です。 |
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![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p91_a.jpg) |
![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p91_b.jpg) |
![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p91_c.jpg) |
![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p91_d.jpg) |
ヒアルロン酸 Before |
ヒアルロン酸 After |
ヒアルロン酸 Before |
ヒアルロン酸 After |
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![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p92_a.jpg) |
![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p92_b.jpg) |
![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p92_c.jpg) |
![注入剤による治療フィラー[ヒアルロン酸によるしわとり治療]](image/p92_d.jpg) |
ヒアルロン酸 Sub Q Before |
ヒアルロン酸 Sub Q After |
ヒューマンコラーゲン Before |
ヒューマンコラーゲン After |
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