
メンテナンスの前に知っておきたいこと。 |
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タイミングの合ったメンテナンスを取り入れるため、常日頃心がけたい全身のチェックですが、ただ単に顔や体を観察するだけ、ではあまり意味がありません。それぞれの構造、骨格、筋肉の働きなどを知ることで、より的確に自分の体の状態を把握することが可能です。特に老化による変化が気になる顔に関していえば、老化現象と関係の深い筋肉の働きを知ることは、かなり重要な要素。どの部分の筋肉がどう働いているか、そしてそれが加齢に伴いどう変化するのかを事前に把握しておく必要があるでしょう。
私たちの体を動かし、姿勢を保つためにも欠かせない筋肉。体重のほぼ半分を占める筋肉は、骨と骨をつなぐ役割をしていますが、目や口、鼻などを動かす表情筋は、体の他の部位と異なり、骨ではなく皮膚と筋肉がつながっています。顔には30種類以上もの表情筋があり、特に目の周りや口の周りなどは、複雑な構造になっていて、それらが相互に作用し合って動くことで、筋肉に直接付着している皮膚も同時に動きます。そしてさまざまな表情をつくり出しているのです。
筋肉を動かすためには、実際に運動を起こす筋肉と、筋肉に刺激を送る神経が必要です。神経と筋肉の刺激伝達物質「アセチルコリン」が分泌されることによって、筋肉は化学的に動かされているのです。 表情筋に関していえば、表情を作り出すだけではなく、皮膚を支えるという重要な役割も果たしています。そのため、加齢とともに表情筋の弾力性が低下してくると、しわやたるみを生じてしまいます。また、寝ている以外の時間のほとんどは頭部から足に向けて重力の影響を受けているため、骨についていない表情筋や脂肪層、皮膚は常に上から下へと力が加わり、たるみを生じやすくなります。 |
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表情筋は、通常の生活において、全体の約30%程度しか使われていないといわれています。無表情な生活を送っていると、稼働率はさらに低下します。そのため、顔のハリを保つ上で表情筋の役割を知ることと、それを動かすべく表情豊かな生活を送ることは非常に大切です。
表情筋はそれぞれ異なる役割を担っています。眉毛の上からおでこの上に伸びている筋肉は「前頭筋」。眉毛を上下する働きがあり、この筋肉を使いすぎると額に横ジワができてしまいます。目の周りをぐるっと囲んでいる「眼輪筋(がんりんきん)」は、目を強く閉じる働きがある筋肉。この筋肉が衰えると下まぶたのたるみが生じ、また、この筋肉の動きにより、目尻のしわが生じます。「頬骨筋」は目尻の下から上唇の皮膚まで走る筋肉。内側にある「小頬骨筋」と外側にある「大頬骨筋」のふたつが存在し、笑顔を作るときに頬を上げ、上唇も上方へ持ち上げる働きがあります。この筋肉が衰えると、頬がゆるみ、顔の中心部へ向かってたるみが生じてしまいます。 |
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口元の表情と関係が深いのは、主に「頬筋(きょうきん)」「口輪筋(こうりんきん)」「おとがい筋」の3つ。「頬筋」はあごから口角まで伸びている筋肉。口角を持ち上げる働きがあり、この筋肉が衰えると、口角が下がり元気のない老けた口元になってしまいます。「口輪筋」は唇の周りにある筋肉。口元の様々な表情に関係しており、この筋肉が衰えると口元がたるみ、しわができてしまいます。「おとがい筋」は唇の下からあごに伸びる筋肉で、下あごを押し上げる働きがあります。この筋肉が衰えると、あごがたるみ、二重あごになってしまうことがあります。
このほかにも、鼻の表情を作り出す「鼻筋」や上唇を持ち上げる「上唇挙筋」、笑顔を作るとき口を横に引く働きがある「笑筋」、顔面神経の支配下にあり、皮膚を緊張させる「広頸筋」などがあります。
表情筋が衰えないよう、喜怒哀楽が豊かな生活を送ることは、若々しさを保つために効果的です。顔の筋肉を効果的に動かす方法として、「あいうえお」の口の動きを大きく行うストレッチが効果的。口をすぼめたり、大きく横に広げたり、尖らせたり、縦に大きく広げたりなど、顔の各部位の表情筋を意識しながら顔のストレッチを行ってみましょう。
このように顔の筋肉の構造と働きを知り、日々観察することで加齢による変化に素早く気づくことができます。それはまた、タイミングの合った医療的メンテナンスを行うことにもつながります。さらに表情筋を毎日効果的に鍛えることで、しわやたるみといった老化現象を遅らせることも可能です。
(院長:杉野宏子)
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【筋肉名称】
(1)前頭筋
(2)鼻根筋
(3)皺眉筋
(4)眼輪筋
(5)鼻筋(水平部)
(6)鼻筋(鼻翼部)
(7)上唇鼻翼挙筋
(8)上唇挙筋
(9)大頬骨筋
(10)小頬骨筋
(11)頬筋
(12)咬筋
(13)笑筋
(14)口輪筋
(15)口角下制筋
(16)下唇下制筋
(17)オトガイ筋
(18)広頸筋 |
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