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 良質な睡眠と肌の関係。
私たちが夜寝ている間、体内ではたんぱく質の合成が行われ、肌や筋肉などが作られています。また、肌の新陳代謝は夜10時から深夜2時までの間が最も活発になるといわれています。睡眠不足になれば、当然それらの機能は低下し、美しい肌も健康な体もつくられません。「美は夜つくられる」という言葉があるように、睡眠は美容に大変重要なものなのです。
睡眠とひとことにいっても、ただひたすら眠ればいいわけではありません。「睡眠の質」が重要です。眠りが浅かったり、たくさん寝たのに起きても眠くてボーっとしていたり、寝たことで余計疲れてしまったり、ぐっすり寝たのに肌の状態がイマイチだったりすることはないでしょうか? それらの睡眠と「睡眠の質」には、睡眠時間や睡眠環境、そして「メラトニン」と呼ばれる物質が作用しています。
メラトニンは、人間の脳内にある松果体から出る神経ホルモンの一種。睡眠のサイクルをコントロールしている物質といわれています。暗くなると分泌され、明るくなると少なくなるという特徴があり、それによって夜になるとメラトニンが放出されて眠くなり、朝になって明るくなるとメラトニンの量が減って眠りから覚めるのです。
メラトニンは、毎日規則正しい時間に暗い場所で睡眠を取っていれば適切な分泌量になりますが、睡眠が不規則だと分泌量は減少してしまいます。
メラトニンの分泌が適切ではないと、前述のような「質の低い」睡眠となってしまうため、規則的な生活を心がけたいもの。また、メラトニンには年齢とともに分泌量が低下するという性質があります。若い人が長い時間、寝続けることができるのはメラトニンの量が豊富であるためで、老人の場合はメラトニンが減少しているため、朝早く目覚めてしまったり、寝つきが悪くなったりします。
自分でできるエイジレス・ケア、良質な睡眠と肌の関係
しかし、メラトニンをコントロールすることは可能です。メラトニンは光に反応する性質があるため、例えば寝る前数時間は部屋の照明を少し暗くして、テレビ鑑賞やパソコンの使用は控えるなど、光を調整することで分泌を促すことが可能です。
睡眠はホルモンバランスにも影響を与えるといわれ、睡眠不足はホルモンの分泌を減少させてしまうともいわれています。なかでも脂肪を分解してエネルギーに変える成長ホルモンは熟睡時に分泌されるもの。睡眠不足だとホルモンが分泌されず、脂肪が蓄積してしまいます。また、深い眠りにつけないと体がリラックスできずに、血行が悪くなり、リンパの流れも滞ってしまいます。その結果肩こりがひどくなったり、起きても体がだるかったり、疲れがとれなかったりするのです。 
良質な睡眠を実現するために、まずは自分に合った睡眠時間を知ることが必要です。一般的に6〜8時間が適切な睡眠時間だといわれていますが、眠りのリズムは人それぞれ。「ぐっすり眠れた」という満足感を得られるのは、何時間寝て起きたときかを考え、自分に適した睡眠時間を見つけることが大切です。通常睡眠は、レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)を約90分間隔で繰り返すといわれています。すっきり目覚めることができるレム睡眠時に目が覚めるよう、起きる時間から逆算して睡眠をとるようにしてみるのも、快適な睡眠を得るひとつの方法です。
また睡眠環境を整えるのも、睡眠を快適にする方法です。部屋をほどよい暗さにすることはもちろん、部屋の中を静かにしたり、肌触りがよく吸湿性の高い衣類を身につけたり、体に負担をかけない寝具を選ぶことも大切。特に枕は、睡眠の質を決める大切な寝具。体に合わないものを使用すると、肩こりや腰痛の原因になるといわれているほか、高すぎる枕は首にシワをつくってしまうとも。高すぎず低すぎず、首の後ろの隙間をちょうど埋めるような枕を選んでみましょう。また、メラトニンの量を減少させ、心地よい眠りを阻害するといわれている電磁波を発する機器を、なるべくそばに置かないようにするのも快眠を得るための方法です。
私たちが1日のうち、3分の1近くもの時間を費やしている睡眠は、美容はもちろん、健康にとっても大切な要素。心地よい眠りを得るために、積極的に自分で快眠方法を見出す努力もしてみましょう。寝る前にお風呂に入る、アロマの香りを漂わせリラックスするなど、自分なりの睡眠術を身につければ、それだけ美しい肌・健康な体を手に入れる確率も上がります。
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