
治療効果を最大限に。 |
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これまで紹介してきたとおり、しみやしわ、フェイスリフトなど、アンチエイジングのために施す美容医療治療にはさまざまなものがあり、それぞれの効果や程度、治療中の痛みや治療に伴うリスク、術後の効果持続期間、術後の経過などは、治療法によって異なります。最近では、プチ整形と呼ばれているような、従来の大掛かりな手術よりも手軽でリスクの低い治療が人気を博していますが、それでも多少のリスクや副作用は避けることができません。
治療を施す、ということは、大なり小なり皮膚や体に変化を与えるということ。体に反応が起こるからこそ効果があるわけで、反応が何もない安全な治療では、効果も少なくなります。縫合するような手術の場合は傷跡が赤く腫れたり、高周波やレーザーを照射した際は、照射部位が赤く火照ったり、炎症を起こしたり・・・。当初から予定されていた治療による好転反応以外にも、さまざまな反応が治療によって起こります。それらの反応は、治療の仕方や、与えるパワーの加減によって、少しは程度を軽くすることはできますが、完全に避けることができるわけではありません。
また、手軽でリスクが低いといわれている治療を受けたとしてもリスクがまったくないわけではありません。注射であれば皮膚に一時的に注射の跡が残ったり、内出血の可能性もあります。塗るだけの外用剤でも皮膚が赤くなることがあります。どんな治療を受けたとしても、好転反応以外の反応が起こる可能性は必ずあります。治療を受ける際は、まずそのことを理解する必要があります。
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美容外来のクリニックでは、治療前に必ず医師より治療内容や、治療のリスクなどを説明しています。ところが「リスクは他人事」と聞き流してしまう人が多いのが現状です。術後、顔にある傷跡や、赤み、腫れを目の当たりにし、驚き嘆く人も少なくありません。最初に医師の説明をしっかり聞いていなかったがために、2〜3日で治まる赤みにも過剰に反応し、パニックになる人もいるほどです。
また、術後の反応はそのときの体調によっても左右されるものです。私たちは毎日同じ状態で生きているわけではありません。調子の良いときもあれば、なんとなく調子がよくない日、不調の日もあります。肌も同じです。肌のツヤが良く、調子が良い日もあれば、そうではない日もあります。例えば腹痛や頭痛、皮膚疾患など、普段ならなんともないことでも、その日に限って体に反応が出てしまう、ということもあります。治療による効果や副作用も同じで、赤みがひどくなったり、痛みを過剰に感じたり、その日の体調によって多少異なることがあるのです。特に女性はホルモンバランスに左右されやすいもの。必ずしもベストコンディションで治療を受けられないことを前提に考えたほうがよいでしょう。 |
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とはいえ、リスクや副作用を怖がってばかりいては治療を受けることができません。人間には免疫機能や防衛機能が備わっており、傷やダメージを受けても自然治癒力が働いて、それらを治癒させるような仕組みになっています。注射穴が自然にふさがり、肌の腫れや赤みが自然にひくように、治療によって皮膚や体がなんらかのダメージを受けても、それらは次第に改善されていきます。ヒアルロン酸を注入してもいずれは吸収されたり、ボトックスを注射しても、また筋肉が動くようになるなど、治療効果の持続期間が限られているのも、自然治癒力が働いているからです。リスクや副作用は理解しつつも過剰に怖がらないこと、それが治療を受ける際の心得といえるでしょう。
せっかく治療を受けても、術後のケアが不完全なために効果が半減してしまったり、副作用がひどくなるといったケースがあります。治療によっては術後固定や冷却が必要なものもあり、必ず医師の指示に従う必要があります。また治療後は、大掛かりな手術はもちろん、手軽な治療でも、治療後定期的にクリニックで診察を受けるよう勧めています。ところが、たいていの人が治療後クリニックに来ることがありません。何か問題点があったり、相談ごとがあるとクリニックに来る、というケースが多いようです。術後の経過を医師に診察してもらうことで、術後安心して過ごせる、治療効果もより効果的になるはずです。術後の状態が良くとも、定期的に診察を受けるよう心がけましょう。
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手術を受けた後に気をつけることとして、共通していえることは、熱いお風呂に入らないことと、激しい運動は避けることです。治療の際に医師から指示がありますから、きちんと守るようにしましょう。指示を守らないことで副作用が悪化することもあるので注意が必要です。また、むやみに治療部位を触らないようにしましょう。細菌などが入り込み、感染を引き起こすこともあり、危険です。
フェイスリフティングなどのアンチエイジング治療を行っても、手術の後から、また引き続き加齢は始まっています。治療を受けたから、と安心して何もケアしないのでは、また同じ結果を招くことに。少しでも治療効果を上げるため、生活習慣を見直すなどの努力をすることも必要です。さらに、アンチエイジング治療に関しては、「今改善したいもの」だけにとらわれず、長期的な治療計画をたててみる必要もあります。長期的なスパンで医師と治療に関する相談をし、最大限の治療効果が得られるようにしましょう。 (院長:杉野宏子) |
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