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「更年期以降」のホルモン療法・必要ならば婦人科から |
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皮膚の老化、体力の衰えのほか、のぼせや不眠、肩こりや倦怠感などの更年期特有の症状を生じる40〜50代の更年期。現在、更年期障害を訴えている男女を対象に、ホルモン治療が行われています。
ホルモンはそのほとんどが血液中を流れており、全身を巡って、臓器や細胞でそれぞれ重要な機能を果たしています。ホルモン治療とは正確には「ホルモン補充治療」。その名の通り、足りないホルモンを全身または局所的に投与する治療法で、ほてりや不眠などの症状が緩和されるほか、閉経後の女性に多く見られる骨粗しょう症の予防にも効果的なことがわかっています。更年期障害を訴える女性のホルモン治療によく用いられるのは、女性ホルモンのエストロゲン。急激に減少したエストロゲンを投与することで、ホルモンバランスを正常な状態に戻し、更年期特有の症状を改善するというものです。但し、アメリカでは副作用として乳がんや静脈血栓症にかかりやすくなるという報告がされており、まだ完全にその効果や副作用が解明されているわけではありません。
最近では「更年期外来」を設ける病院も増え、専門外来でホルモン治療が行われるようになっています。さらに、更年期障害の改善以外にも、痩身やアンチエイジング目的など、美容の分野においても、ホルモン治療が行われています。しかしホルモン治療は過剰の投与はリスクもあるので、全身検査などを踏まえ、まずは婦人科から受けてみることをおすすめします。
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中でも「若返り治療」として行われているのが「ヒト成長ホルモン」の投与です。ヒト成長ホルモンとは、脳下垂体前葉で作られ、幼少期や思春期などの成長維持に欠かせないホルモンです。 新陳代謝を促し、体中の組織に作用する重要なホルモンですが、加齢に伴い分泌量が減り、更年期以降は激減してしまいます。ヒト成長ホルモンを投与することにより、生理機能の若返り、加齢の遅延がはかれるといわれています。 心身ともに活力が溢れるほか、体脂肪が減る、筋肉が増強される、皮膚に厚みが出てシワが改善されるなどの効果も報告されています。治療効果は数週間後から実感できるようになりますが、筋肉の増強や体脂肪の減少などは、投与後数カ月経ってから変化を実感できるでしょう。
また成長ホルモンにより主に肝臓で産生されるIGF-1因子を投与するという治療法もあります。IGF-1は、インシュリンに似た構造をしており、このIGF-1の働きによって成長ホルモンが効果を発揮するという、非常に重要なものです。成長ホルモンと同じく、加齢により減少するものなので、補うことで成長ホルモン同様の若返り効果が得られるといわれています。 いずれも副作用として、筋量の増加に伴う体重の増加、ニキビなどが挙げられています。
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このほか、老化を促進させるホルモンを抑制し、逆に老化を遅らせるホルモンを活性化させる、というホルモン療法もあります。体力や活力のアップ、免疫力の改善などがはかれるほか、質の高い睡眠などが得られるなどの効果も期待できます。老化を促進するホルモンは、インスリンやコルチゾールで、いずれも病気の悪化にも関係しているといわれています。一方逆の効果を持つホルモンには、女性であればエストロゲンやプロゲステロン、DHEA、甲状腺ホルモン、成長ホルモン、メラトニンなどがあります。治療の際は、まずその人のライフスタイル(食習慣など)から、どのホルモンが老化に影響しているのかを探り、その後それぞれに合わせたホルモン投与を行います。また、単なるホルモン投与ではなく、同時に食生活や運動などを含めた生活習慣の改善を行うことで、より効果的な治療が行えるとされています。
ホルモン補填治療の目的は、更年期障害の緩和、骨粗しょう症の予防など様々。自分の希望、目指すものは何なのかをよく考え、医師と相談することが大切です。
アンチエイジングに有効で、かつ活力が湧いてくるホルモン治療。 生活がさらに充実し楽しくなるといった、メリットもあるようです。
(院長:杉野宏子) |
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