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 「微量元素」は肌の質をきめる。
私たちの体を構成している4大元素は「炭素」「水素」「酸素」「窒素」。このほか人体には、体内で合成されることのない「無機質」と呼ばれるミネラルが存在しています。その量は人体の約5パーセントと少量ですが、骨や歯を作り、代謝や神経の働きなどにも関係する、生命維持に欠かせない重要な栄養素。ミネラルには、カルシウムやカリウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄などがあります。
さらにミネラルのなかでも、体内にごく少量存在するものを「微量元素」と呼んでいます。近年の研究でその数や種類などが解明されつつあり、私たちの体内にある微量元素の数は約50種類ともいわれています。亜鉛や銅、マンガン、硫黄、ケイ素などがそれにあたり、これらもまた人体に欠かせない栄養素であるといわれています。
カルシウムは、歯や骨を作るミネラルとして有名。神経細胞間の情報を伝達するほか、筋肉の収縮や制御を担っているため、心臓の心筋にも欠かせません。カリウムとナトリウムは体液を構成する主要成分。お互いが作用し合う性質のため、1対1のバランスで摂取するのが望ましいとされています。カリウムは細胞内液に多く、体内の余分なナトリウムを排泄し、血圧を下げる働きがあるといわれています。一方細胞外液に多いナトリウムは、神経伝達の役割を果たしています。また、マグネシウムは酵素に働きかけてエネルギーの産生を助けるほか、筋肉の収縮、神経機能の維持などにも欠かせないミネラル。鉄分は、体の中に酸素を運び、細胞に酸素を取り入れる大変重要なもので、吸収しにくく欠乏しやすい性質のため、積極的に摂取する必要があります。
一方微量元素の働きもさまざまです。亜鉛はタンパク質の分解・合成、DNAや細胞の再生促進に関与しているミネラル。またコラーゲンの生成にも関係しているため、にとって、重要なミネラルということができます。銅は赤血球にあるヘモグロビンを合成する必須ミネラル。骨を強化するほかコラーゲンエラスチンの生成にも働きかけます。
細胞を正常に機能させる役割のマンガンは、活性酸素を排除する酵素の構成成分。細胞膜の酸化を防ぐ酵素として働きます。硫黄は、すべてのタンパク質を構成する組織に含まれているミネラル。ビタミンやホルモン、骨格の構成に大きな役割を果たします。また、コラーゲン再生を活性化する働きも備えており、髪や肌にツヤを与えます。ケイ素もまた、コラーゲンに関与しているミネラルコラーゲンを増強し、ハリのある皮膚に保ちます。
これらミネラルが不足すると、エネルギーが低下するほか、疲労感やイライラを感じたり、不安感に襲われるなど心身に不調が起こるといわれています。カルシウム不足は骨粗しょう症、マグネシウム不足は関節炎など、特有の疾患を引き起こすことも。コラーゲン生成に関与しているミネラルも多いため、欠乏が続くと肌のトラブルを招くことにもなりかねません。美しく、若々しい肌を保つためにも、ミネラルは私たちに欠かせない栄養素といえます。
微量元素は肌の質をきめる
これらミネラルは、体内で合成することができないため、食物から摂取する必要があります。日本人の食生活において、ミネラルは毎日の食事の中に適度に含まれていたため、過不足を心配する必要はありませんでした。ところが食生活が多様化した近年では、加工食品を食べ続けることでミネラル不足に陥り、摂取量が偏りがちになっています。また本来ミネラルは土や水の中にあるものですが、環境汚染などによって土壌のミネラルが破壊され、そこで育つ野菜のミネラル含有量も減少するという結果を招いています。
そのため現代の食生活においては、ミネラル摂取を意識的に心がける必要があります。特にバランスの摂れた食生活が送れていないと感じたときは、下表を参考にミネラルが含まれる食物の摂取を。但しナトリウムなどは過剰に摂取することが疾患の原因になることもあるので注意が必要です。
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